
☆ジオラマ製作応援隊☆

今回は、タイトルにもありますように、石の階段をスタイロフォームで作ろう
と思います。スタイロフォームとハンディータイプの発泡スチロールカッターが
あれば、ちょっとした型紙を作って切り抜くだけですので、ぜひ、チャレンジを
してみて下さいね。ディテールが、若干、甘いぐらいの方が、私はハンドメイド
感があって面白いと思います。では、進めて参りましょう!
■ 用意するもの
・スタイロフォーム(目の細かいタイプ20mm厚・30mm厚))
・ハンディータイプのスチロールカッター
*ここでは、メーカー名:白光 商品名:251-01を使用します。
・ジェッソ(カラーは、ホワイトもしくはニュートラルグレー)
・アクリル絵の具もしくは、タミヤ アクリル塗料
*ベース:白・グレー系または黒・ウェザリング用に:黒・カーキドラブ
*フラットベース(つや消し材)
・やすり(角型)紙やすりでもOK!
・型紙(CAD・イラストレーターもしくは工作用紙などの厚紙に手書き)
・カッター ・発泡スチロール用ボンド など
●上記ジェッソおよびスチロール用のボンドは、当店にて販売いたして
おります。
■記事連動商品 石段を作ろう!型紙・スタイロフォームセットへ
■はじめる前に・・・
*防毒マスクや防塵めがねは、揃えておきましょう!
*スチロールカッターの熱線による火傷に注意しましょう!
*換気できる場所で行って下さい。また、ご家庭内に小さなお子様がいらっ
しゃる場合は、特に御注意下さい。
*当店では、当記事の遂行により発生したいかなる事故等におきまして
一切の責任は負うことはできませんので、各自責任を持って作業を行って
ください。
■工程1 型紙となる図面を用意します!
まず、切り抜き用のガイドとなる型紙を作らなければなりません。
厚紙で充分です。CADがまだ使えない頃は、手書きでよく作ったものです。
CADを使えない方は、工作用紙にボールペンで図面を書きましょう。
今回は、時間短縮のため、CADで作っています。

↑こんな感じです。蹴込み1.5mm/踏面2mm、幅は、20ミリで設定。
通常、ホームセンターなどで入手しやすい30mm厚のスタイロフォーム上面
と同じ高さにしてみました。幅は、20mm厚のものを仕様すると良いでしょう。
寸法につきましては、高さと勾配、全体サイズにより、決定してください。
石段にもいろんなサイズがあるものです。
最初は、あまりこだわらず、とにかく楽しんで作っていきましょう!
■工程2 カットの前のセッティングをしましょう!

↑写真のように20mm厚のスタイロフォームをカットします。
ここでのカットは、左の面と底面が直角になるように注意してください。
その後、スタイロフォームを型紙で挟み、テープで仮止めし、カットの準備
をします。もちろん、両面テープを使ってもOKです。
また、次の工程のカットで分かりやすいように写真のように斜めにカットして
おきます。
■工程3 スタイロフォーム石段部分の切り抜きをしましょう!

↑いよいよ、切り抜きに入ります。型紙に沿って、段々に熱線を動かしていき
ますが、コツは、リズミカルに、そして、一箇所で熱線を止めず動かすことで
す。1箇所に熱線が止まりますと、熱が型紙より内側に溶け、凹んでしまい
ますので、注意が必要です。また、カット中は、煙が多少、上がりますので
顔を近づけて吸い込まないようにして下さい。防毒マスクや防塵めがねを
着用すると安心です。カットが終わりましたら、型紙を丁寧に外し、断面を
確認してみましょう。大きく凹んだ箇所がなければ、成功です。
次に、サイド面のパーツも切り抜いておきます。(厚さ1.5mm)
■工程4 ディテールの修正とサイド面の接着をします!

↑次に工程3で切り抜いた踏面の角部分をヤスリを使って軽く削り、エッジを
出していきます。全て行っても良いですし、写真のように一部、残して、古い
石段を表現しても良いでしょう。スタイロフォームですので、ディテール追加
は、自由自在です。いろいろ、お試し下さればと思います。
終わりましたら、先程、切り抜いたサイド面のパーツを発泡スチロール用の
接着剤で接着し、この工程は、終了です。乾くまでそっとしておきましょう!
ここでは、サイド面がどれか、分かりやすいように次の工程5の後に接着し
た画像を掲載しています。実際には、サイド面は、接着後に石段と共に次
の工程で下塗りしてください。尚、サイド面は、製作内容により付けない場
合もあると思いますので、お好みで宜しいかと思います。
*ヤスリは、紙やすりでもOKです。目の細かいものがおすすめです。
*削り粉は、吸わないようにして下さい。
■工程5 ジェッソで下塗り!

↑ディテールが整いましたら、画材用のジェッソで下塗りしておきます。
ここでは、ニュートラルグレーのジェッソですが、ホワイトでも問題ありません。
■工程6 【仕上げ】仕上げ塗りおよびウェザリング塗装をしましょう!

↑仕上げは、画材用のアクリル絵の具でもタミヤのアクリル塗料でも、結構
です。タミヤの場合は、フラットタイプのものをお使い頂くか、フラットベース
を混ぜてお使い下さい。色合いは、自由です。ここでは、白に黒を混ぜ、明
るいグレーと濃い目のグレーを作って塗ります。まず、全体に明るいグレー
を筆塗り、もしくはエアーブラシで塗装し、ムラが出るように濃い目のグレー
を塗ります。そして、カーキドラブ、カーキドラブ+黒でウェザリング塗装を
施してみました。塗り終わりましたら、ホコリが付かないところで乾かします。
基本的な工程は、ここで終了です!いかがでしたでしょうか?
時間が無い場合や完成を急がなければならない場合は、市販メーカーの
製品をお使い頂きたいと思いますが、お時間がある場合には、ハンドメイド
で製作していくのもオリジナリティーがあって良いものですよ!
ぜひ、あなたらしさを表現してみませんか・・・
■番外編 更にディテールを追加しましょう!

↑石段の端部にはよく、土がたまり、コケや草が生えておりますので
ちょっとだけ加えてみましょう。
今後ともジオラマ・オンライン工房をご愛顧頂けます様
宜しくお願い申し上げます。
【*当ページへのリンク・画像の2次使用は、固くお断りいたします。】
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